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わが町知多半島に空港ができました。セントレア空港。いつでも飛んでいけるぞ、空の彼方へ、考えただけで幸せな気分。飛行機見ながら、ちょい福求めてぶらぶら歩いてみようかな、と。
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消しゴムの切れ端で木簡を彫ってみました



本来、地中にあるものなので

木簡とは掘るものなんですけど・・・

 

向かって左端の木簡には

「長屋親王宮鮑大贄十編」と書いてあります

 

長屋王邸宅跡から出土した木簡です

長屋王は鮑(あわび)を食べていらっしゃったんですね

鮑を数える単位が「編」となっていますが

これは熨斗あわびの状態ということです

 

この木簡から長屋王の豪勢な食生活が明らかになりました

 

明らかになったのは食生活だけではありません

冒頭の「長屋親王」から

当時、長屋王が極めて天皇に近い存在だったということもわかりました

 

長屋王は高市皇子の息子で

天武天皇の孫です

だから「親王」ではなく「王」のはずなんです

 

親王なんて呼ばせているから讒言されたのでは?

 

先日の馬場基先生の講座にもこの木簡が出てきました

 

「親王」「皇子」「王子」「皇」

これはいずれも「みこ」と読んでいて

この木簡を書いた人は

意図して「親王」と書いたわけではなく

 

いわゆるしゃべり言葉の感覚で

「親王」と書いたのではないかとのお話でした

 

天皇という呼称も養老令によれば

祭祀においては「天子」

勅書においては「天皇」

外国に対しては「皇帝」

上表においては「陛下」と定められていて

 

特に祭祀の場合、天子と表記しても読みは「すめらみこと」と読んでいたようです

 

いずれにしても

長屋王の食卓には鮑はじめ豪華なお食事が並んでいて

 

鮑の文字の下には「大贄」と書いてあることですし

当時、長屋王は天皇に準ずるような力を持っていたことは確かだったんでしょう

 

 

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今日から始まった冬の青春18きっぷ

さっそく大阪まで3時間以上かけて行ってまいりました

往復2350円の旅

しんどいですがやめられません

 

大阪の朝日カルチャーセンター中之島教室で

10月から始まった「古代学の新潮流~古代の天皇」

 

6回のシリーズで

どの講座も魅力的ですべて聴講したかったのですが

なにぶんにも大阪、遠いです

2講座のみチョイスして聴いてきました

 

11月5日の京都女子大学瀧浪貞子先生の「古代の女帝」

 

日本初の女帝、推古天皇

皇位継承を変えた女帝、持統天皇

古代日本最後の女帝、孝謙天皇(重祚して称徳天皇)の3人に特化して

女帝即位の謎そして足跡・・・をさらりとまとめたお話でした

 

この女帝問題は現代にも通じるものがあって

とても面白かったです

 

ことに孝謙天皇は皇太子から天皇になった唯一の女帝で

女性であるがゆえに周囲の反発も多く

皇位継承をめぐる政争のど真ん中にいた天皇です

 

瀧浪先生の講座を聴いてから奈良の「正倉院展」へ走りました

 

折しも今年は藤原仲麻呂の乱から1250年

仲麻呂がらみのものがいくつか出陳されていました

 

仲麻呂自らが書き記した東大寺の収入の使い途を示した文書

「東大寺封戸処分勅書」

その右上がりの太い文字は自信満々でかなり傲慢な感じ・・・

 

孝謙天皇のプレッシャーたるやいかばかりか・・・と

ちょっと同情しちゃいましたわ

 

今日12月10日の奈良文化研究所・馬場基先生の

「天皇に関する木簡および銘文について」

 

天皇号はいつ頃成立したのか?

これを銘文や木簡から読み解く・・・というお話でした

 

「大津皇子」と書かれた木簡が出土しているので

天武天皇の時代にはすでに天皇号が成立していたというのが通説です

 

ではそれ以前は?

 

法隆寺薬師如来像光背銘に

「天皇」という文字が刻まれています

推古天皇の時代です

 

野中寺弥勒菩薩像銘には「中宮天皇」という文字が・・・

天智天皇の時代です

 

銘文というのは金属や石に刻まれたもの

後世に残す、伝えるという目的で刻まれたものです

木簡と違って、後の人が書き足したということもあるかもしれません

若干信憑性に欠ける部分があり

どうも確定できないようです

 

これから先、天皇に関する資料が発見されれば

このあたりのことも明らかになるかもしれません

 

天皇シリーズは来週17日が最終回

元朝日新聞編集委員・天野幸弘先生の「天皇陵調査に関わる問題点」 

これもまた面白そうな講座ですね

 

ついつい木簡の話になると熱が入る木簡王子こと馬場先生は

発掘作業でこんがり日焼けされていました

お疲れさまです

 

 

 

先週、正倉院の宝物が描かれた切手が発売されました

私、宝物大好きなので

さっそく購入しました

 

一番上は木画紫檀棊局(もくがしたんのききょく)と棊子(きし)

これ、碁盤です、そして棊子とは碁石のこと

赤色と紺色の染象牙の碁石です

 

2番目は、金銀平文琴(きんぎんひょうもんきん)

七弦の琴で

左側が表、右側が裏

 

3番目は、一昨年の正倉院展のポスターのメインビジュアルにもなった

瑠璃坏(るりのつき)です

 

4番目は、私の大好きな墨絵弾弓(すみえのだんきゅう)です

ジャグリングをしている男性は

その弓に描かれているビジュアルの一部

 

5番目は、螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんのびわ)

ビジュアルになっているのは琵琶の裏面です

螺鈿の細工が美しいです

 

シリーズ第1集ということは今後もシリーズは続くということですね

とても楽しみです

 

いよいよ今週の金曜日24日から

奈良国立博物館で「第66回 正倉院展」が始まりますね

 

「正倉院展」の季節がくると

平城宮跡資料館では「地下の正倉院展」が始まります

 

今年は「木簡を科学する」をテーマに

木簡に書かれている内容ではなく

木簡の木の種類だとか木取り、保存処理方法など

考古遺物は木製品としての特質に焦点をあてるという企画だそうです


ただ今、奈良文化財研究所は本庁舎の建て替え工事中で

取り壊し後の発掘調査が今年の春から始まっています

 

現在、秋篠川を付け替えるため

旧流路を埋め立てた場所の発掘が進んでいます

平城京を造営する際に秋篠川を移動させたそうです

 

今月の初め

そこから大量の切り株が出土したというニュースが掲載されました

ちょうど海岸に設置されている波消しブロックのようなものかなと

なんとなく想像しています

 

どの新聞かは忘れてしまいましたが

土の締まりをよくするためのものではないかという

馬場先生のコメントが掲載されていました

 

雨にも負けず台風にも負けず

発掘調査が進んでいるようです

 

ごくろうさまです



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