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表紙のインパクトにやられてしまって
サライ9月号を買ってしまいました
特集は「ニッポンの国宝」
「国宝を旅する」という切り口で
奈良、京都、和歌山、宮城の国宝どころも紹介されています
現在、全国の国宝件数は1089件
「全国国宝案内」では
各都道府県の国宝の件数が集計されています
第1位は東京 276件
第2位は京都 228件
第3位は奈良 198件
京都は寺院を中心の絵画(44)、彫刻(37)、書跡(54)、建造物(48)と
どの分野もバランスよく指定されています
さすが1000年の都
奈良は彫刻が70件と全国最多を誇っています
私が今年の春、お参りした安倍文殊院の文殊さんと脇侍像は
昨年指定された新しい国宝です
ちなみにサライ9月号の表紙の毘沙門天さんは
これもまた昨年指定されたばかりの新しい国宝です
静岡県伊豆の国市の願成就院所蔵
運慶の傑作です
静岡県の国宝は13件
家康関係の国宝が多いです
東京はトーハクはじめ大きな博物館・美術館の存在が大きいです
トーハクだけでも87件ですから・・・
つらつら眺めていると国宝のない県が3県ありました
群馬県と徳島県、宮崎県
わが愛知県は9件
大半は徳川美術館所蔵の美術品ですが
建造物が3つあります
犬山にある犬山城の天守と
織田信長の弟・織田有楽斎の茶室「如庵」
そしてあともうひとつは
西尾市にある金蓮寺弥陀堂
源頼朝の命を受けて三河守護・安達九郎盛長が建立した
三河七御堂のうちの1つだそうです
素敵な阿弥陀三尊像が安置されています
春に公開されているようなので
一度、調べて拝観したいと思います
ところで・・・
トーハクでは10月から
「日本国宝展」が開催されます
全国から国宝が集まってきます
三千院の大和座りの観音菩薩と勢至菩薩
安倍文殊院の善財童子も小走りで東京にやってくるようです
そして、あの「漢委奴国王」金印@福岡市博物館も出展されます
「かんのわのなのこくおう」はさすがに11月18日~30日のみ
天気予報では曇りときどき雨でしたが
当麻寺駅を降りると、太陽ぎらぎらの猛暑・・・
思わず駅前の中将堂本舗に駆け込んで
よもぎ餅をほおばりました
當麻寺の中将姫は
早々と駅前でよもぎ餅となってお迎えしてくださいます
旨い!
古民家が立ち並ぶ参道を歩いて15分
仁王門が見えてきました
その前に門前のそば屋で腹ごしらえして
いざ當麻寺へ
突きあたりが本堂で
向かって左が金堂
右が講堂
この當麻寺、伽藍配置がちょっと不規則なので
最初、方向感覚が狂ってしまいました
正門である仁王門は東大門
つまり本堂は東向き
奈良時代のお寺は大概南面しています
東大寺しかり、興福寺しかり、薬師寺しかり・・・
そして当麻寺には東西の三重塔があって
立地に高低差がついているため
並んでいる感覚がちょっとないんですよね
しかも東塔は奈良時代
西塔は平安時代なので構造も違うようです
シンメトリーではない伽藍配置にちょっと面喰ってしまいましたが
お寺の奥にそびえる二上山が西方浄土だとわかって
やっと体内コンパスが正常に働き始めました
本堂は曼陀羅堂とも呼ばれていて
ご本尊は當麻曼陀羅です
祀られている曼陀羅は室町時代に転写された文亀本
金網越しなので細かい部分までは見えません
中将姫の29才像もお祀りされています
藤原豊成の娘、中将姫は継母にいじめられ辛い日々を過ごしておりました
16才のときに夕日の沈む二上山に極楽浄土を見て
當麻寺で尼になったそうです
その中将姫が一晩で織り上げたのが當麻曼陀羅です
金堂のご本尊は弥勒菩薩
創建時からのご本尊で塑像だそうです
私が今回非常に楽しみにしていたのは
こちらの四天王像です
白鳳時代のもので
多聞天のみ鎌倉時代のものです
日本最古の四天王(飛鳥時代)といえば法隆寺のもの
静かに直立しています
片や東大寺戒壇堂の四天王(天平時代)は
荒ぶるお顔とポーズで
足元の邪鬼を踏みつけています
當麻寺の四天王はそのちょうど間の時代のもの
静から動への過渡期のスタイルを見ることができます
ひげ面でちょい悪オヤジっぽくて
私はこちらの四天王のファンなんです
想像より大きくて逞しくて見とれてしまいましたわ
講堂の主尊は阿弥陀如来
そして當麻の地で修行した役小角と前鬼、後鬼もお祀りされていました
ここは役小角の最初の修行地だったそうです
先日の生駒から
私、期せずして役小角の追っかけをしています
中之坊では、役小角によって創製されたという陀羅尼助も販売されていました
本堂の奥に広がる奥院
ただ今、御影堂は修復中でした
奥院は浄土宗です
當麻寺は真言宗なので二宗で護持しているという珍しいお寺です
お庭は浄土庭園
暑さでふうふう言いながら歩いてきました
宝物館の二十五菩薩来迎像
とってもファンタスティック~♪
今回、お寺はひとつしかお参りできませんでしたが
當麻寺、見ごたえありました
私、どうも役小角に呼ばれているようです
同級生「次は吉野かな?」
少しずつ少しずつ吉野に近づいてきました
また帰りも5時間ほどかけて
大阪まわりで帰宅
まだまだ小さいですが
パッチワークのように大阪の町がつながってきました
名古屋 → 岐阜 → 滋賀 → 京都 → 大阪 → 奈良を走り抜ける
當麻寺で極楽めぐり
今夏初の青春18きっぷで旅しました
暑い!
暑いときは、無理して歩かない
快適に18きっぷを楽しむには・・・
なるべく長く電車に乗る
ということで、18きっぷをとことん乗り倒してきました
往復11時間・・・
いつもの健脚の同級生と6:30に金山駅で待ち合わせをして
金山6:39発の大垣行きの新快速に乗り込み
大垣で米原行きの普通に乗り換え・・・と
ここまではいつものように順調でしたが
山科駅と京都駅の間で
線路の上に木か枝かはわかりませんが倒木したようで
山科駅で20分ほど停車
往復2370円の旅ですから
文句は言えません
いらいらしても仕方がないので
ここはのんびり同級生とおしゃべりしながら時間をつぶします
今回は京都駅で下車せず大阪をめざします
大阪で環状線に乗り換え
天王寺駅のあべのハルカスを見上げ、久宝寺駅へ
九宝寺駅ならばきっと駅前に九宝寺があるんだろうと
車窓から探しましたが寺らしきものはありません
どうも聖徳太子がこの地に九宝寺というお寺を創建したのが
その名の由来だそうです
現在は廃寺
九宝寺駅で大和路線に乗り換え柏原駅へ
柏原駅はJRと近鉄が乗り入れていて
ここで近鉄道明寺線に乗り換えて道明寺駅へ
道明寺駅で河内長野行きに乗って古市駅へ
古市駅で吉野行きに乗り換えて尺土駅へ
めざす駅は普通電車しか停車しないので
尺土駅から大阪安倍野橋行きに乗って
2つ手前の当麻寺駅まで戻る
まるで双六みたい・・・
目的地の当麻寺駅に到着したのは
たぶん12時頃だったと思います
5時間半の電車旅でした・・・
先日は生駒山系を走りましたが
今回は、日本最古の官道、竹内街道沿いを走って
葛城山をぶらぶらしてきました
向かって左(画像中央)が雌岳、右が雄岳
うつそみの 人にあるわれや 明日よりは
二上山(ふたかみやま)を弟背(いろせ)とあが見ぬ
大伯皇女が二上山を眺めて
反逆者として処刑された弟の大津皇子(天武天皇の皇子)を偲ぶ歌です
二上山に大津皇子の墓があるといわれています
・・・・・・・・・・続く
名古屋 → 岐阜 → 滋賀 → 京都 → 大阪 → 奈良を走り抜ける
當麻寺で極楽めぐり
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