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わが町知多半島に空港ができました。セントレア空港。いつでも飛んでいけるぞ、空の彼方へ、考えただけで幸せな気分。飛行機見ながら、ちょい福求めてぶらぶら歩いてみようかな、と。
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地下鉄東西線の蹴上駅から地上に出ると

水が勢いよく流れる音がします、さらさらではなく、ざぁざぁです

 

今回の京都はその水の音を聞きながらの旅でした

 

ざぁざぁの水の流れは、これです、あまりの勢いで泡立っています

 

これ、雪解け水ではありません

琵琶湖から流れる水です、そう、琵琶湖疏水

 

滋賀県大津の水門から


琵琶湖の水は長等山トンネルを通って山科の山麓をめぐり

ここ蹴上に流れます

 

この琵琶湖疏水の工事は明治18年に起工され

23年に通水式が行われています

長等山トンネルの長さは2500m弱、この掘削は困難を極めました

 

なぜこの琵琶湖疏水が必要だったのか

 

東京遷都により千年の都・京都は一時衰退しますが

「東京には負けへんでぇ」の意地とプライドが、強いモチベーションとなって

京都の近代化が推し進められました

去年の大河「八重の桜」ではその近代化のひとつである

学校教育にスポットライトが当てられましたが

この琵琶湖疏水もその近代化のひとつでした

 

長い歴史の中で育まれた西陣織やら京焼やらの伝統工芸をさらに発展させ

工業都市として京都を復興させよう・・・

まずそのためには物流路の確保と水力を動力源として供給することが必要でした

 

そこで注目されたのが琵琶湖疏水

 

この大事業の技師として白羽の矢が立ったのは

工部大学(現在の東大工学部)を卒業したての田邉朔郎氏でした


琵琶湖からトンネルを抜け運ばれてきた水は

蹴上から約36mの落差を下り

京都市動物園の南にある南禅寺船溜まりに流れ込みます

 

この高低差を動力源にしようと当初は計画されていましたが

工事の途中で田邉氏がアメリカの鉱山を視察した際に水力発電の知識を得て

時代は水力発電だ!と急遽計画を変更

この蹴上に発電所を作ることになったようです

 

木が邪魔して全然見えませんが

日本初の水力発電所である蹴上水力発電所です

明治24年完成

 

水路の隣にある線路はインクラインと呼ばれる傾斜鉄道です

電車の線路ではなく台車の線路

 

琵琶湖から物資を舟で運搬する際に

蹴上の勾配を下るために

舟ごと台車に乗せて舟溜まりに移動させていました

 

このトンネルはインクラインをくぐる「ねじりまんぼ」です

ダンス用語でもなくお菓子のネーミングでもなく

ねじれたまんぼ(トンネル)のこと

地下鉄蹴上駅の近くにあります

 

ちょっとわかりにくいかもしれませんが

レンガ部分がちょっとねじれていますよね

強度を増すためにレンガを螺旋状に積んでいるそうです

 

プレートに書かれた文字は「雄観奇想」

素晴らしい眺めと優れた考え

 

今回、このトンネルはくぐりませんでしたが

トンネルの向こう側には「陽気発処」というプレートがあるそうです

 

ところで南禅寺の境内に

古代ローマの水道橋を彷彿とさせるレンガのアーチ橋が建っているのを

ご存じでしょうか

水路閣です、明治21年完成

 

南禅寺の風景に不思議と馴染んでいて素敵です

 

当初の琵琶湖疏水のルートは、この水路閣だったようですが

天皇家の分骨場があったため計画を変更し現在のコースになりました

 

この水路閣の上を眺めることができるポイントがあります

現在も流れています

 

このトンネルから水は哲学の道沿いに通じています

 

水路閣といい、蹴上水力発電所といい

もちろん新たに建設された施設のサポートにまわったり

当初の目的とは違う使われ方をしているものもありますが

これらは遺構ではなく、現在も活躍しているというのは驚きです

 

さてさて疏水は南禅寺の舟溜まりから

平安神宮の赤い鳥居の南に架かる赤い慶流橋の下を流れ


平安神宮の西を通って鴨川に合流します

 

この赤い橋の近くで

疏水から分岐するのが白川分水です




知恩院の西を通り、祇園の町をさらさらと流れる清流は

風に揺れる川沿いの柳とともに

地元の方たちだけでなく、観光客の心も癒してくれます

 

この白川にかかる一本橋

比叡山の千日回峰行者がこの橋を渡るので行者橋とも呼ばれています

もちろん私たちも渡ってきました

 

お子さまがキックボードで渡っていくのにはちょっと肝を冷やしましたが

無事、おかあさまと渡っていきました

 

この白川分水もまた鴨川に合流します

 

琵琶湖疏水のほんの一部ではありますが

今回、その水の流れに沿うようにしてお寺をまわってきました

 

・・・・・・・・・・続く


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わぁ、たまたま読みかけの本「京都インクライン物語(田村喜子)」あります。ええ旅でございますね(∩_∩)!湯豆腐食べたい~

知多の土筆はそろそろですか?
くりきんとん 2014/03/26(Wed)20:32:02 編集
インクラインの本
くりきんとんさん

そんな本があるんですね。きちんと読まずに出かけましたが、インクライン、なかなか楽しいです。読んでから行ったら、もう少し深い情報が書けたのに・・・、残念です。お花見もできるらしいので、桜とひっかけていくのもいいですね

しかし、一歩間違ったら、南禅寺界隈は一大工場地帯になっていたんですね。湯豆腐どころではありませんし、西田幾多郎教授が哲学しながらお散歩することもできなかったんですね

土筆、まだチェックしていません

ありがとうございました

madamyam 2014/03/26(Wed)21:24:18 編集
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