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わが町知多半島に空港ができました。セントレア空港。いつでも飛んでいけるぞ、空の彼方へ、考えただけで幸せな気分。飛行機見ながら、ちょい福求めてぶらぶら歩いてみようかな、と。
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朝方、小雨が降っていましたが、雨天決行。
青春18きっぷで、宇治に行ってきました。
 
金山からJRを乗り継いで、10:00ちょっと過ぎに宇治に到着。
 
宇治は「源氏物語のまち」なのです。
「源氏物語」全54帖のうち
45帖の「橋姫」から54帖の「夢浮橋」までを
「宇治十帖」といい、物語の舞台はここ宇治へと広がります。
 
「宇治十帖」では、すでに光源氏は亡くなっておりまして
物語は、光源氏の孫である「匂宮(におうのみや)」と
光源氏の妻・女三の宮と柏木との不義の子「薫(かおる)」が中心に
展開されます。
 
ujimurasaki.jpgおっ
宇治橋の袂に紫式部さん
見っけ!
 




川沿いを南下すると、平等院です。
そうです、10円玉の裏の、あの鳳凰堂。
byodoin.jpg
1052年、藤原頼通によって開創され
この鳳凰堂は翌1053年に建立されました。
藤原文化の粋を集めた素敵な様式美です。
まるで鳳凰のような翼・・・。


byodoinmigi.jpgこれ、右ウィングです。

鳳凰堂は、中に収められている仏像はじめ
壁屏画も素晴らしいです。
 


藤原頼通といえば、道長の息子さん
藤原道長は藤原北家の全盛期を築いた人
こんな歌を残しています。
 
この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることもなしと思へば
 
傲慢かましてますよ。
娘たちを天皇家に嫁がせて、男子を生ませ
その皇子が帝位についた暁には外祖父として摂関の座につくという・・・
まさに「源氏物語」の世界そのもの。
 
この平等院は、「源氏物語」の中では
光源氏の息子、夕霧(母は葵の上)が
光源氏から受け継いだ別荘、として描かれています。
 
平等院を出て、宇治川を渡ります。
tatibanabasi.jpg宇治橋ではなく
橘島にかかる橘橋を渡ります。





ujibasikara.jpg宇治橋から上流を見ると中州があります。
手前が橘島で
奥が塔の島。
 



13to.jpg
塔の島には十三重石塔があります。
高さ15m
現存する日本最大&最古の石塔だそうです。
 





asagiribasi.jpg今度は朱色の朝霧橋を渡って
川の対岸へ。
 





ujijinja.jpg宇治神社があります。
「源氏物語」では
この宇治神社のあたりに
光源氏の異母兄弟である
八の宮の山荘があったという設定になっています。
八の宮はいわゆるドロップアウト組。
宇治の山荘にひきこもって仏道に精進していました。
ふたりの姫がいまして
長女の大君は薫と、次女の中の君は匂宮と・・・うまく収まるはずだったのに
ここに、腹違いの妹、浮舟が出てくるんですよ。
で、薫と匂宮が取り合うんですね・・・。両方ともと関係を持ってしまいます。
 
浮舟もちゃっかり二股して、適当にあしらっておけばいいのに。
薫も匂宮も浮気性だから
あと数年もすればどうせ飽きられてしまうんだから・・・。
なのに、思い悩んで、宇治川に入水自殺しちゃんです。
ああ、面倒くさい女・・・。
 
その後、僧侶に助けられ、尼さんになります。
それを聞いた薫が会いにくるんですが、無視するという・・・。
かわいそうなんだけど、やっぱり面倒くさい女・・・。
 
ujigamihaiden.jpg話が横道にそれてしまいました。
この宇治神社の奥に
世界遺産である宇治上神社があります。
こちらが手前にある拝殿です。
蔀戸(しとみど)をはめた横長の優美な造り
鎌倉初期の建物です。
 

ujigamihonden.jpg奥にあるのが本殿。
格子が美しいです。
祭神は
左側から仁徳天皇、応神天皇
そして菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)です。
無病息災だとか、家内安全だとか
そういう俗っぽいお願いごとなんかできない雰囲気です。
 
genjimusium.jpgこの宇治上神社をさらに奥に歩いて行くと
宇治市源氏物語ミュージアムがあります。
「源氏物語」の復元模型やら映像なんかが楽しめます。
花散里(はなちるさと)という雑貨ショップもあります。
 



私、「源氏物語」の中で、この花散里が一番好きかも。
この人、光源氏に長く放っておかれても
厭味もいわず、ねちねち嫉妬もせず、いつも優しくもてなすんです。
あまり美人ではないけど、光源氏はこの人を信頼していて
なにかと相談かたがたお願いごとをするんです。
が、夜は伴にしないという、明るいうちにさっさと帰ってきてしまうみたいな。
でも嫌な顔ひとつしない花散里・・・、さっぱりした性格なんだなぁ。
 
「源氏物語」の世界にどっぷりとハマってしまって
はっと時計を見たら、なんともうすぐ13時。
あらあら、ランチしなくちゃ。
 
・・・・・・・・・・続く  青春18きっぷの旅~黄檗山萬福寺へ
 
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今年の夏は気象庁が統計を開始した1898年以降
113年間で最も暑かったとのこと。
いやもう、京都もハンパなく暑かったです。
 
大原野神社でいきなり偽のなりひらさんに遭遇しましたが
まだまだ、なりひらさんの追っかけは続きます。
 
南春日町から灰方(はいかた)なんて歩いても大したことないんですが
ちょうど阪急東向日行きのバスが来たことですし
ほんの3分の道のりですが乗りました。灰方12:08着。
 
予定では灰方で12:35分発の善峰寺行きのバスに乗り換えるつもりでしたが
27分の待ち、さすがに時間のロスなので
小塩(こしお)にある十輪寺まで歩きました。12:30着。
 
道中、いや~な予感がしました。
小塩山の中腹あたりにお寺が見えました。
 
えっ、まさかあれが善峯寺(よしみねでら)じゃないよね。
 
十輪寺のお庫裏さんに聞きました。
「ここから善峯寺までどのくらいありますか?」
「距離は1.7kmくらいなんですが勾配があるんです、あの山の中腹あたり」と
はんなり京都弁。
やっぱり、そうか、あれが善峯寺か・・・。
「では善峯寺に行ってから後で寄ります」とお庫裏さんに約束して
小塩12:42発、善峯寺行きのバスに乗りました。ぎりぎりセーフ。
灰方で乗り換える予定だったバスです。
 
細い山道をくねくね登っていきます。
見通しが悪いので、バスは運転手さん+助手です。
で、お客は私ひとり・・・。
12:47に善峯寺着。
バスで登って正解。
実はここからが荒行でした・・・。
 
yosimineiriguti.jpg善峯寺のバス停を降りてから、延々、山を登りました。
もう部活の合宿のようで
途中で足はつるし
ひょっとしてこのまま行き倒れるかもしれないと
ちょいと生命の危険すら感じました。
もし十輪寺から善峯寺まで歩いた揚句に
この善峯寺への登りを歩いていたら・・・
たぶん、いや間違いなく倒れていたと思います。
真夏に歩くコースではありませんでした。
 
yosiminehigasimon.jpgやっと善峯寺の東門が見えてきました。
ここを抜けると
運慶作の金剛力士らが守る山門があるのですが
意識朦朧としていて
撮影なんかできる状態ではなく
拝観料を払うと
そのまま本堂前の休憩所に倒れこんでしまいました。
 


善峯寺の境内(3万坪)は山の斜面を生かした回遊式
つまり境内をぐるりとまわるということはさらに山登りをするということで・・・。
えぇぇぇ、まだ登るのぉ?
 
yosiminematu.jpg重い足をひきずりながら
観音堂(本堂)で手を合わせ
よろよろと登り始めました。

このお寺の見どころは
天然記念物の「遊龍の松」です。
樹齢600年の五葉松、40m以上はあると思います。

iPodでまるで龍のような日本一長~い松を撮影してきました。
足がつっていて、よろよろしていますので・・・そこのところ、よろしくです。
 
yosimineitibo.jpg遊龍の松がきれたあたりから
京都市内が一望できます。

ああ、こんな高いところまで来てしまったんだ・・・。
 



そこからさらによろよろと上をめざしました。
すいません、よれよれ状態なので撮影ができませんでした。
 
そして、よれよれ状態で下ってきました・・・。
1時間くらいかかりました。14時。
 
JR向日町行きのバスは15:03発しかありません。
まあ、下りならなんとかなるだろうと、よろよろと十輪寺めざして歩きました。
下りは下りで、結構、大変です。
這うようにして十輪寺へ。
 
「よう歩いてきたねぇ」と十輪寺のお庫裏さん、びっくりしていました。
 
jurinjisanmon.jpg十輪寺は
別名業平寺と呼ばれています。





narihirahaka.jpgこのお寺にはなりひらさんのお墓があります。
塩焼きの風jurinjisiogama.jpg流を楽しんだと伝えられる
塩竈(しおがま)もあります。
 






jurinjitakaroka.jpg本堂でお参りしたあと、高廊下でしばし休憩。
足投げ出して、お庭見ながら、休憩。
表の庭にはなりひらもみじ。
裏の箱庭は「三方普感の庭」と呼ばれているそうです。
sanpohukanniwa.jpg向かって右側の業平御殿から見る庭
向かって左側の高廊下から見る庭
私が見ているのはお茶室からの庭です。
 



十輪寺でしっかり休憩した後
小塩のバス停から15:08発のバスに乗って、JR向日町駅へ。

大きな地図で見る
 
帰りは向日町→野洲→米原→名古屋と乗り継いで帰宅。
 
ああ、疲れました。
JRの乗り継ぎはとても楽しかったんです。
ただ、この113年ぶりという異常に暑い夏に
お寺めぐりをしたのは無謀でした・・・。
 
kosionosato.jpgしかし
小塩の里には
赤とんぼが
いっぱい飛んでいました。


なりひらさんもこんな風景を見ていたんでしょうか?


青春18きっぷの旅~京都・大原野編その1


 
この猛暑の中
青春18きっぷで、京都・大原野に行ってきました。
過酷な旅でした・・・。青春は甘くない・・・。
 
新幹線に乗れば、名古屋→京都は
今日日、35分くらいで着いちゃうんですが
今日は、金山→米原→京都→向日町と乗り継いで2時間47分の旅です。
車窓からではありますが
尾張、美濃、近江から京への道中をゆっくり楽しんできました。
 
今回は、京都を通り越して、向日町へ。
 
JR向日町に9:54着。
ここから阪急東向日駅まで徒歩7分。
駅前から10:36発
阪急バス「南春日町行き」に乗りました。
 
jinjahenomiti.jpg終点の南春日町で降りて
小塩山の方に向かって歩いていると
自転車のお兄ちゃんに軽~く抜かされました。
このお兄ちゃんがめざしているのも
大原野神社です。
 


桓武天皇が平城京から長岡京に遷都したとき
藤原氏が春日大社を勧請したのが大原野神社です。
 
なりひらさん(在原業平)の元カノ、藤原高子(たかいこ)さんが
まだ東宮の御息所(みやすどころ)であったころ
この神社に参詣された折
なりひらさんが高子さんに捧げた歌があります。
 
大原や小塩の山もけふこそは神代のことも思ひ出づらめ
 
下の句の「神代のこと~」は表向き
この神社を護っている藤原氏の祖先神のことをさしていますが
実は「神代のこと」は
かつての熱烈な恋の思い出をかけており
高子さんに「私はあなたのことを少しも忘れていませんよ」と
訴えた歌でもありました。なりひらさん、52歳。
 
たぶん、高子さん、車の御簾の向こうでぐらっときたと思います。
 
oharanojija.jpgそんなロマンチoharanotagarisai.jpgックな大原野神社に着きました。
なんでも9月12日
神社の御田刈祭があるらしく
奉納相撲と
ナイトコンサートが
あるようです。
 


oharanosinden.jpg先ほど、自転車で私を追いぬいたお兄ちゃんが
先に参拝していました。
どうも御田刈祭にお供えする
お酒を届けたようです。
すっと振り向いたお兄ちゃん
ニコッと笑って、コクッと頭を下げました。
韓国の俳優さんソ・ジソブにそっくりのイケメンでした。
 
以前、ソ・ジソブの画像を見たとき
あ、平安顔だ、と思いました。
すっとした切れ長の目
平安絵巻で見たことのある貴族の目でした。
なので、私の中では、ソ・ジソブ=平安時代の渡来人、なんです。
 
なりひらさんの母上は桓武天皇の皇女です。
なりひらさんの父上は平城天皇の息子さん
つまり
桓武天皇のお孫さんです。

なりひらさん、ひょっとして渡来系かも・・・
 
oharanosindenup.jpg私、なんだか幻を見てしまったようで
切れ長目のお兄ちゃんと
ソ・ジソブと
なりひらさんが
ごっちゃになってしまって
ドキドキしたままお参りしました。
 

で、振り返ると
ソ・ジソブ似のなりひらさん、ケイタイしていました。
夢、すっかり、萎んじゃったよ・・・。
 
hananotera.jpg気を取り直して
山道をえっさえっさ上って
勝持寺(しょうじじ)へ。
このお寺は
別名花の寺と呼ばれていて
桜の名所としても有名です。
 



西行が出家した後しばらくこのお寺にいたといわれています。
西行桜だとか、西行の鏡石だとか
西行の名にちなんだものがいくつかあります。
 
阿弥陀堂でお参りした後
hananoteraamidado.jpgobinduru.jpg
鬢頭盧(びんずる)さんの頭を
つるつるして
その脇にある瑠璃光殿へ。
 




ここで、私、かなり心癒されました。
85cmほどの薬師如来像があるんです。
普通、薬師如来像は
左の手のひらを上に向け膝の上に乗せ(与願印)
右手は手のひらを前に向けていますが(施無畏印)
このお寺の薬師さんの右手は
左手の薬壺からまるで薬をつまんでいるかのようで
なんかこう今まさに助けていただいている感じがしてほっとしました。
その薬師さんの前に
本尊の胎内より発見された、高さ9cmほどの仏さんがいらっしゃって
日光菩薩、月光菩薩、そして十二神将、脇に3mほどの金剛力士が勢揃い。
そして左側に55cmほどの西行法師さんがいらっしゃいました。
 
hananoterasanmon.jpgこのお寺さん
実は応仁の乱で焼けてしまいました。
唯一、兵火を免れた仁王門です。
 




今度はやはり桜の季節に来たいですね、花の寺。
450本の桜があるそうです。
 
南春日町12:05発のバスに乗って灰方(はいかた)下車。
 

 
・・・・・・・・・・続く  青春18きっぷの旅~京都・大原野編その2
 
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