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今日から始まった冬の青春18きっぷ
さっそく大阪まで3時間以上かけて行ってまいりました
往復2350円の旅
しんどいですがやめられません
大阪の朝日カルチャーセンター中之島教室で
10月から始まった「古代学の新潮流~古代の天皇」
6回のシリーズで
どの講座も魅力的ですべて聴講したかったのですが
なにぶんにも大阪、遠いです
2講座のみチョイスして聴いてきました
11月5日の京都女子大学瀧浪貞子先生の「古代の女帝」
日本初の女帝、推古天皇
皇位継承を変えた女帝、持統天皇
古代日本最後の女帝、孝謙天皇(重祚して称徳天皇)の3人に特化して
女帝即位の謎そして足跡・・・をさらりとまとめたお話でした
この女帝問題は現代にも通じるものがあって
とても面白かったです
ことに孝謙天皇は皇太子から天皇になった唯一の女帝で
女性であるがゆえに周囲の反発も多く
皇位継承をめぐる政争のど真ん中にいた天皇です
瀧浪先生の講座を聴いてから奈良の「正倉院展」へ走りました
折しも今年は藤原仲麻呂の乱から1250年
仲麻呂がらみのものがいくつか出陳されていました
仲麻呂自らが書き記した東大寺の収入の使い途を示した文書
「東大寺封戸処分勅書」
その右上がりの太い文字は自信満々でかなり傲慢な感じ・・・
孝謙天皇のプレッシャーたるやいかばかりか・・・と
ちょっと同情しちゃいましたわ
今日12月10日の奈良文化研究所・馬場基先生の
「天皇に関する木簡および銘文について」
天皇号はいつ頃成立したのか?
これを銘文や木簡から読み解く・・・というお話でした
「大津皇子」と書かれた木簡が出土しているので
天武天皇の時代にはすでに天皇号が成立していたというのが通説です
ではそれ以前は?
法隆寺薬師如来像光背銘に
「天皇」という文字が刻まれています
推古天皇の時代です
野中寺弥勒菩薩像銘には「中宮天皇」という文字が・・・
天智天皇の時代です
銘文というのは金属や石に刻まれたもの
後世に残す、伝えるという目的で刻まれたものです
木簡と違って、後の人が書き足したということもあるかもしれません
若干信憑性に欠ける部分があり
どうも確定できないようです
これから先、天皇に関する資料が発見されれば
このあたりのことも明らかになるかもしれません
天皇シリーズは来週17日が最終回
元朝日新聞編集委員・天野幸弘先生の「天皇陵調査に関わる問題点」
これもまた面白そうな講座ですね
ついつい木簡の話になると熱が入る木簡王子こと馬場先生は
発掘作業でこんがり日焼けされていました
お疲れさまです
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