平城京へ

実はすでにこの日曜日に

ＮＨＫハイビジョンで「大仏開眼（後編）」も見てしまいました。

 

ということで

私、急遽、本日、奈良へ行ってまいりました。

まずは平城宮跡へ。

まだ

工事中の

大極殿

 

ここにあの平城宮があったのかと

しみじみとしていたら

ガタンガタンと近鉄電車が朱雀門の裏

つまり平城宮の敷地内を走っていきました。

なんで平城宮の敷地内に線路を敷いてしまったのか・・・。

 

そして西大寺へ。

あの東大寺ではなく西大寺です。

西大寺は、聖武天皇の娘

孝謙天皇（重祚して称徳天皇）が作ったお寺さん。

孝謙天皇（称徳天皇）といえば、道鏡に狂った女帝です・・・。

南都七大寺の1つとして

奈良時代には壮大な伽藍を誇った西大寺ですが

平安時代に一時衰退

鎌倉時代に復興されたようです。

 

本堂と焼失してしまった東塔跡

 

この孝謙天皇（称徳天皇）、ドラマで見る限り

なかなかの才女だったようです。

 

しかしお気の毒な女性です。

兄弟はいたのに権力闘争に巻き込まれて亡くしてしまい

結局、彼女が聖武天皇のあとを継ぐわけですよね。

吉備真備のようなまっとうな男性に愛されていれば

幸せな人生が送れたんでしょうが

藤原仲麻呂の傀儡となり

その後、病に臥せったときに彼女の看病に当たった強欲な道鏡を寵愛し

どんどん彼女の心が歪んでいってしまったというか・・・。

不幸な人です。

 

若干フェイドアウト感のある西大寺をあとにして

次はバブリーな薬師寺へ。

なにからなにまで
威風堂々としています。

時間が

あまりなかったので
ゆっくり
仏さんも拝めず

先を急ぎました。

 

５００mほど北にある唐招提寺へ。

吉備真備が唐よりお連れした鑑真和上のお寺さんです。

平成の大修理を終え美しく甦った金堂の天平の甍・・・。

山門には
孝謙天皇御宸筆の「唐招提寺」の額が
掲げられています。

 

しかし、平城宮といい、市内の道路、駐車場の整備・・・

この４月末のイベントに向けて突貫工事の真っ最中

本当に間に合うんでしょうか？

ドラマ「大仏開眼（前編）」

ＮＨＫ古代史ドラマ「大仏開眼（前編）」を見ました。

 

平城京に遷都して１３００年

そして地方巡業をされていました阿修羅さまも

無事、ご帰還し

奈良は大層にぎわっているようです。

 

来週土曜日の後編

いよいよあの大仏さんの建立が始まるようです。

 

しかし、当時も今も

民はいつの世もあえいでいるばかり・・・

少しも変わっていませんよね。

 

人間は全然進歩していない・・・。

  

現代の吉備真備はいずこにおわす？

やっぱり私たち民は仏さんに手を合わせるしかないんでしょうか？

曽野綾子著「自分の始末」

最近、「始末する」とか「捨てる」という言葉に敏感に反応するようになりました。

つまり老い支度です。

 

曽野綾子さんが「自分の始末」という本の中で

「自分の始末」の意図するところは、

実はたった一つ、

できるだけあらゆる面で他人に迷惑をかけずに

静かにこの世を終わることである。

と書いています。

一応、私、女ですから、家事に関しては

完璧とは言えないまでもなんとかこなしていますし

たぶん老いても息子の世話にならずに日常生活こなせそうです。

 

曽野綾子さんも言っていますが

「毎日料理すること、時々旅をすること」

これ、ボケ防止だそうです。

ボケたくないです、できれば。

ボケれば息子に世話をかけるので。

でも、こればっかりはなんともわからないので

意識的に頭を鍛えるしかないです・・・。

 

私は旅行がとっても好きです。

なるべく安く収めたいので

添乗員のつかないフリーな旅を自分に義務付けています。

誰かに連れていってもらう旅はダメです

自分で段取りしないから・・・。

 

海外に飛んで、飛行機を降りて、ぽつ～んと空港に取り残されます。

なんとかして自力でホテルまで辿り着かなくてはなりません。

ホテルに着いたら着いたでチェックインも自分でこなし

レストランもすべて自分で探さなくてはなりません。

バスで観光地を回ってくれませんから

自分の足で回らなくてはなりません。

公共交通機関を乗りこなし

観光地の入場料も自分で払い

これ、全て、外国語でやらなきゃいかんわけです。

私、外国語が堪能ではないので、かなり疲れます。

あぁ、疲れたから、マッサージでもしよう

これまた外国語で交渉なわけですよ。

 

自分の持てる能力を総動員して

恥もいっぱいかき捨て

時には人にだまされ、逆に助けられ

海外旅行って、とにかくものすごく鍛えられます、心身ともに。

そして鍛えられることで自由を手にしているんですね。

 

身の回りのものを溜めこまず身軽にして

どんどん新しいことに挑戦したいです、どんどん冒険もしたいです。

老いることも悪くないな、と思える人生を送りたいですね。