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安部龍太郎著「等伯」上巻を読み終わってから
1週間ほど経って
図書館からやっと連絡があり
「等伯」下巻、一気に読んでしまいました
確か、安部さんはこれで直木賞を受賞したんですよね
1ヶ月ほど前に見た「ライバルたちの光芒」~狩野永徳VS長谷川等伯
この番組を見て
気になっていたのがこのふたりの火花散る対決でした
秀吉の聚楽第の襖絵を描くことになった狩野永徳
永徳の父、松栄は
息子だけでは手に負えないと思い
等伯に力を貸してくれるよう頼みますが
プライドの高い永徳は等伯のことが気に入らない
では襖絵対決をして
その腕を確かめてから決めよう・・・ということになり
襖絵対決と相成るわけです
9人による投票で勝敗が決まります
9人のうち8人は狩野派のお弟子さん
残り1人は、等伯の息子、久蔵
これは不公平ですよね
8対1で狩野永徳の勝利に決まっているじゃないですか
しかし、蓋を開ければ・・・
4対4の引き分け
残り1票は白票でした
これが気になっていたんです、白票を投じたのは誰だ?
下巻が待ち切れなくて
別冊太陽をぱらぱらと読みました
別冊太陽には等伯の作品だけでなく
狩野永徳はじめ狩野派の作品
そして等伯の息子、久蔵はじめ長谷川派の作品も載っていました
別冊太陽を読んだら
誰なのか?なんとな~くわかっちゃいました
等伯の作品を理解する上でも
この別冊太陽、なかなか使えます
傍らに置いて下巻を読みました
やはり文章だけでは絵のイメージがつかめないので・・・
あと私は
別冊太陽「織田信長 天下布武の足跡」も併せて借りました
信長や秀吉らの権力者がいなければ
このふたりの絵師も活躍の場がなかったわけで・・・
アニメ「へうげもの」とはまた違った視点で
戦国時代を楽しむことができました
あぁ、早く京都に行きたい~♪
妻の高子の安産のために
鹿の生き血求めて音羽山に入った坂上田村麻呂
その音羽山で出逢った修行中の賢心(後に延鎮と改名)に
観音霊地での殺生を戒められ観世音菩薩の教えを諭されました
その教えに感銘を受けた坂上田村麻呂は
自らの邸宅を仏殿に寄進し
十一面千手観世音菩薩を御本尊として安置しました
清水寺です
開山は778年と伝えられており
平安京遷都以前からの歴史をもっているお寺なんですね
ご本尊の十一面千手観世音菩薩は
33年に1度御開帳の秘仏
清水寺の本堂は
外陣、内陣、内々陣の3つに分かれていて
通常は外陣と、その外側の廊下からの拝観なんですが
8月9日~16日の千日詣りのときは
なんと内々陣でお参りができます
かの紫式部や清少納言も詣でた千日詣り
一日詣でただけで千日詣でたのと同じご利益が授かるそうです
ふと昔読んだ「今昔物語」を思い出しました
千日詣りではなく
清水さんの二千度観音詣でのお話です
ある侍が双六の賭け事で負け
すってんてんになってしまい出すものがなくなったので
清水寺の二千度観音詣りの証文を渡したそうです
その負けた侍は
のちに、思いがけないことに関わって入獄
勝った侍は妻をめとり、お金持ちになったというお話です
二千度も観音詣でをしたのなら
実際にお参りをした侍にご利益があってもよさそうなものなのに・・・
せっかくのご利益まで渡してしまったんですね
観音さま、なかなかシビアです
私、夏の青春18きっぷで
この千日詣り、狙っています
証文だけでもご利益があるという(?)清水寺の観音さん
御前立ですが、ぜひお参りしたいです
ただ、この暑さ・・・
来週末あたりからさらに暑くなるそうですが
無事、辿りつくことができるんでしょうか?
安部龍太郎さんの「等伯」上巻を読み終え
一気呵成に下巻まで・・・のはずなんですが
この下巻が、なかなか借りられない
悶々と図書館からの連絡を待つ今日この頃です
等伯とは、あの長谷川等伯のこと
桃山時代を代表する絵師です
草稿ともいわれる「松林図屏風」はあまりにも有名です
私は去年、名古屋ボストン美術館で「龍虎図屏風」を見ました
下巻を待つ間
仕方なく
石川県七尾市出身の等伯が
どういうルートで上洛したのか・・・グーグルマップで辿ってみたり
等伯の作品を見ることができるお寺をめぐるルートを作ってみたりしながら
等伯気分を盛り上げていたところ
なんと先日・・・
石川県輪島市内の聖光寺で十六羅漢図が発見されたというニュースを見ました
等伯は七尾市霊泉寺の十六羅漢図を描いたとき
どうもこの聖光寺の十六羅漢図を手本にしたようで
構図などもよく似ているそうです
七尾市では
等伯の没後400年の2010年から「長谷川等伯ふるさと調査」がスタート
京都に出てくる前の
謎の多い能登時代の等伯の実像が少しずつ見えてきました
下積み生活を経て
33歳で上洛
そしてたった一代であの狩野派と肩を並べる絵師へ
狩野永徳との凄まじいライバル対決が描かれている下巻が待ち遠しいです
地元の七尾市では・・・
「長谷川等伯」展が来月から開催されます@石川県七尾美術館
今回は、京都の大徳寺と等伯に焦点を当てた
作品が集められています
大徳寺の等伯作品
実はなかなか見ることができないんです
心惹かれる等伯展です
七尾市には「とうはくん」というゆるキャラもいるらしいですね
おいしい寿司を食べがてら
ちょっと行ってみたい七尾市です
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