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わが町知多半島に空港ができました。セントレア空港。いつでも飛んでいけるぞ、空の彼方へ、考えただけで幸せな気分。飛行機見ながら、ちょい福求めてぶらぶら歩いてみようかな、と。
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久しぶりに血が逆流しました。
 
三好和義さんの「極楽園」という写真集です。
 
私の中では仏像の写真といえば
土門拳さんとか、入江泰吉さんの撮ったものが
いわばスタンダードだったのですが
三好和義さんの写真集を見て
あぁ、こういう仏像の写真もありだわ、と
好き嫌いは別として、目から鱗がぼろぼろと落ちました。
 
miyosigokurakuen.jpg表紙は、奈良・聖林寺の十一面観音菩薩立像です。
私、今まで、こんなハイキーな仏像の写真を
見たことがなかったので
ぶったまげつつ
仏さんの光のシャワーをたっぷりと浴びてしまいました
なかなか新鮮な体験です。

極楽園
 

入江泰吉さんの写真は
静かな迫力、静かなインパクトを感じます。
彫刻の上に
さらに光と影というライティングの彫刻を
入江さんが彫っているかのよう。
 
片や土門拳さんは、自然光で仏像を撮っています。
あの暗いお堂の中で自然光・・・。
「わずかな光線でも光線があるかぎり写真はうつる」
レンズをギリギリに絞って長時間露光しています。
シャッターは1時間くらい開けっ放しだそうです。
 
お堂の中は暗くて、正直、仏像の細部は見えません。
祈りの対象ならば、細部のチェックは別に必要ないんです
そこに仏さんがいらっしゃるだけで、それでいい。
 
が、最近、印仏を彫るようになって
仏さんを祈りの対象としてだけではなく、アートの対象としても見るようになると
入江さんとか土門さんの撮る仏さん
迫力はあるんですが、細部がよく見えないのです。
陰になっている首の後ろはどうなっているんだ?
耳の中は?衣のディテールは?頭の化仏のお顔は?
 
全然、見えないんですけど・・・。
 
三好和義さんの写真はハイキーで
しかも入江さんや土門さんとは違ってデジタルで撮っていますから
実によく見えるんです、信じられないくらいに。
突然、雲が切れて、光が射してきたかのよう・・・。
仏さんの写真は暗いという既成概念ががらがらと崩れました。
 
三好さんは楽園写真家として有名です。
http://rakuen344.jp/←いきなり撮影助手募集でびっくり!)
 
極楽とは、つまり極上の楽園なわけで
ならば、三好さんの解釈もあり、ですね。
 
聖林寺の十一面観音さんを造った方が
「とうとう完成したぞ」と、できあがりを見上げたとき
それは金ピカに輝いていて
感動のあまり
それこそ、目がつぶれるくらいハイキーに見えたと思うんです。
たぶん三好さんの写真のように・・・。
 
ハイビジョン放送になって
女優さんたちは美肌作りのために四苦八苦していらっしゃるそうですが
聖林寺の十一面観音さんも
「顔のひび割れ、どう写ってる?できるだけ露出オーバーにしてね」と
目を細めながら、三好さんに注文をつけているようです。
 
欲しいなぁ、三好和義さんの「極楽園」。
はぁ、15000円ですって。
う~ん、でも、2000部限定らしい。
 
nikeioff20116.jpgどうする?どうする?
日経おとなのOFF6月号の
三好和義さんの写真で我慢する?
PR
お昼の2時からBSプレミアムの
「知られざる在来秘宝プロローグ~名品100万点の流転」を見ました。
 
私たち日本人が見たこともない日本美術が
海外になんと100万点以上流出していているそうです。
 
それらが、なぜ、どうやって、海を渡っていったのか・・・。
 
明日から4日間、シリーズで徹底紹介してくださるそうですよ。
 
5月9日は、葛飾北斎です。
なんと流れ流れてイスラエルで北斎の浮世絵は生きています。
 
5月10日は、蒔絵です。
桃山時代の豪華絢爛な漆の櫃がスペインの修道院で今も輝いています。
 
5月11・12日は、写楽です。
写楽が残した浮世絵版画全145枚は
うち三分の一が海外にある在外秘宝
その145枚を分析し
謎に包まれた写楽の真実にせまる!という内容らしいです。
たぶん、今晩9:00からNHKでオンエアされる「写楽の正体」は
そのダイジェスト版なのかな?
 
今日の番組の中で
私、多色摺り版画錦絵の創始者
鈴木春信の「坐鋪八景」に心惹かれました。
これ、もっとじっくり見たいです。
 
この鈴木春信「坐鋪八景」の初摺りも海外に流れてしまいました。
 
版画なんだから、何枚でも摺れるじゃない?
そうなんです、そうなんですが、やはり初摺りは貴重です。
 
私のへっぽこな消しゴム印仏ですら
初押しと、何回もぽんぽん押したものは、やはり違うんです。
押しているうちに版がつぶれてしまうんですね。
多色摺りの錦絵になると
版がつぶれると色のノリも違ってくるはず・・・
初摺り、見たいです。
 
日本では人気がなくて
ある時期、二束三文で海外に流れていったもの、たくさんあります。
この浮世絵もそうですし、仏像なんかもそう。
もちろん略奪されて海外に流れていったものもありますが
今も、その地で、きちんと評価され
多くの人を魅了しつづけているということは素晴らしいです。
 
ボストン美術館「寺院の間」には
昔、興福寺にあったという快慶作の「弥勒菩薩立像」があります。
今日、それを番組で見たのですが
それはそれは素晴らしい仏さんでした。
 
在外秘宝・・・まだまだ勉強することがいっぱいです。
「白洲正子 神と仏、自然への祈り@世田谷美術館」に行けないので
GWは、家で静かに「白洲正子 十一面観音の旅」を読みながら
十一面観音ツアーをプランしています。

sirasu11nara.jpg
 
 
十一面観音さんの写真、説明はもちろんのこと
エリアをしぼりこんで、巡礼コースが組んであるので
旅の輪郭がつかみやすいです。
 
私、ちょい欲張って
十一面観音さんと夏のJR青春18きっぷを合体させようと
かなりはりきっております。
(利用期間:7月20日~9月10日)
 
勝手に名付けて「十一面観音 夏の行」。
 
夏の寺めぐりは、修行です
さらに、青春18きっぷを利用するとなると・・・
間違いなく荒行です。
私、去年の夏、大原野で死にそうになりましたから・・・。
 
まずは、白洲さんが愛した近江から始めようと思っています。
大河ドラマ「江」でお馴染みの長浜です。
向源寺、石道寺、己高閣・世代閣あたりを歩いてみようかな、と。
 
向源寺の十一面観音さん、素敵です。
 
なお、青春18きっぷは7月1日から発売開始です。
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