忍者ブログ
わが町知多半島に空港ができました。セントレア空港。いつでも飛んでいけるぞ、空の彼方へ、考えただけで幸せな気分。飛行機見ながら、ちょい福求めてぶらぶら歩いてみようかな、と。
[44]  [45]  [46]  [47]  [48]  [49]  [50]  [51]  [52]  [53]  [54
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

JR東京駅は今年で開業100年だそうです

昨晩、BSプレミアムでそのJR東京駅の特集をしていました

 

東京駅を設計したのはあの辰野金吾氏です

 

丸の内駅舎の八角形ドームの天井にある十二支のレリーフは

一時期よく特集されたのであまりにも有名ですが

 

でもよくよく考えたら八角形だから8つしかない

では残りの4つは?

 

その東京駅とほぼ同じ時期に完成した

佐賀県の武雄温泉楼門(設計は辰野氏)の天井にはめ込まれている

残りの「子」「卯」「午」「酉」が紹介されていました

 

辰野金吾氏と同じ佐賀県唐津市出身の建築家がもうひとりいらっしゃいます

村野藤吾氏です

 

大学卒業後は渡辺節氏の設計事務所へ

渡辺節氏のもとで大阪の綿業会館などの設計を担当しました

 

その村野藤吾氏が1963年に設計したオブジェ兼吸気塔が

JR大阪駅前に建っています

 

ここ数年前から大阪の再開発が進められ

街中に高層ビルが目立ってきました

ことに大阪駅周辺は見違えるような変貌を遂げています

 

高層化し近未来都市になってしまった大阪駅周辺ですが

その半世紀前に建てられたこの吸気塔が全然負けていないところに

村野氏の先見性を感じずにはいられません

 

吸気塔の奥に見えるガラスのビルは大阪富国生命ビル


ドミニク・ペロー氏設計、2010年竣工

ガラス面が変化させてあるのか

周囲の風景が不思議な見え方をしています

吸気塔がどう映っているのか今度確かめたいです

 

今回の講座の会場となっていた中之島フェスティバルタワーは

2012年にオープンしました

現在、四つ橋筋をはさんだ西側に

2017年オープンをめざし

中之島フェスティバルタワー・ウェストの工事が進められています

 

その中之島フェスティバルタワーの土佐堀川をはさんだ南側に建つのが

大同生命大阪本社ビル

旧ビルの跡地に平成5年(1993年)に竣工

一粒社ヴォーリズ建築事務所と日建設計の共同設計です

 

くびれがスゴイことになっています

 

旧ビルは1925年(大正14年)竣工

建築設計はヴォーリズ設計事務所です

 

ヴォーリズの奥さまは大同生命の社長の妹さん

その関係で本社ビルだけでなく支店もいくつか手がけたようですが

現在はひとつも残っていません

 

旧ビルの最上階部分のテラコッタが飾られていました

 

中之島の大阪市中央公会堂の堂島川をはさんだ北側に

全面ガラス張りの細長いビルを発見!


大阪弁護士会館です、2006年竣工

外側の格子状フレームがまるでレース編みの編み目のようです

シンプルですがなかなかモダンで素敵です

 

淀屋橋の芝川ビルの近くに建つ

木製ルーバーに囲まれたビルはJST大阪ビルディング

ビルの全景は撮影しませんでしたが

この木の感じがとっても印象的でした

2013年竣工

 

町並みへの調和を考えられたビルで

ルーバーを取り付けることで

外部への光害を抑制しているそうです

 

エライ!

現代建築もがんばっています

 

最後に近未来都市、梅田近くにある寺社をふたつ

 

ビルの谷間に輝くミラーボールです

これ、れっきとしたお寺です

 

堂島薬師堂

 

こんなミラーボールではありますが

実はこのお堂、推古天皇の時代からこの地にあったそうで

「堂島」の地名の由来にもなったお堂です

 

奈良薬師寺の管轄にあり

毎月1回護摩供養が行われ

節分の日には厄除けと鬼追い行事が行われるようです

 

こちらもまたビルの谷間にある天神さんです

露天神社です

「ろてんじんじゃ」ではなく、「つゆのてんじんしゃ」です

 

お初天神と言った方がわかりやすいですね

 

ここで実際にあった心中事件を題材に

近松門左衛門が人形浄瑠璃「曽根崎心中」を書きました

そのヒロインの名前がお初ということで

お初天神と呼ばれるようになりました

 

創建以来1300年の歴史をもつ古社だそうです

 

新しいものと古いものが混在しているにもかかわらず

あまり違和感のない不思議な街、大阪

 

そんなカオス大阪

最近、かなりお気に入りです

来年はもっとカオスなエリアをてくてくする予定です!

 

おっと忘れちゃいけない

今回の大阪スイーツは堂島ロールでお馴染みの「モンシェール」から ・・・



堂島本店限定の「ココスマイル」です

プリンの上にチーズスフレが乗っかっています

おぉ、めっちゃおいしい~♪



PR

1920~1930年代

まさに朝ドラ「ごちそうさん」の背景となった「大大阪時代」に

大阪では数多くの名建築がこぞって建てられました

 

中之島から土佐堀川を渡った船場地区は浪花の商人の街

多くの近代建築が今も残るエリアです

 

難波橋を渡って堺筋へ

 

ごっつい金融機関の建造物が建ち並ぶ中

こぢんまりとしていますが小洒落た近代建築が目をひきます

新井ビル、大正11年(1922年)竣工

設計は河合浩蔵氏

 

私は、新井ビルのようなtoo muchな装飾のない

シンプルなビルに心惹かれます

でもよ~く見ると窓の部分とか、さりげなくデザイン的にも凝っています

 

1階のみ石貼りで2階から上をタイルで仕上げたことで

とてもモダンな雰囲気になりました

 

もともとは報徳銀行でしたが

倒産後、新井氏が買い取ったようです

1階は人気の大阪スイーツ「GOKAN」のショップです

そして2階はカフェになっているようです

 

さらに南下すると軍艦のようなビルが見えてきました

高麗橋野村ビルディングです、1927年竣工

 

設計は安井武雄氏

10年ほど満鉄にお勤めされていたせいかどことなく中国風?・・・と思いきや

アールデコな装飾もあってよくよく見ると不思議なビルです

 

竹の上に三日月って・・・モダンな門松?

 

堺筋から西へ・・・

堺筋のビジネスマンたちが吸い込まれていった渋谷珈琲

蔦が枯れ始めてきて外壁が少し見えますが全貌はわかりません

HPを見るとスパニッシュ風建築となっていました

青山ビル、大正10年(1921年)落成

 

その奥にあるのがアールデコな伏見ビル

大正12年(1923年)、創建当時はホテルとして使われていたようです

  

可愛いホテルだったんでしょうね

 

グランサンクタス淀屋橋というマンションです


もとは辰野金吾氏設計の八木通商という大正モダンなビルが建っていました

3年ほど前に解体され

ファサード部分のみ復元されました

 

その近くに建つオペラ・ド・メーヌ高麗橋はまさに辰野式!


明治45年(1912年)に辰野氏によって建てられました

現在は結婚式場として使われています

 

その隣に建つのが日本基督教団浪花教会です


昭和5年(1930年)にヴォーリズ氏の指導のもと

竹中工務店が設計・建築したもの

 

通りすがりの武田道修町ビル

武田薬品の旧本社です、昭和3年(1928年)竣工

   

道修町(どしょうまち)は薬の町

江戸時代に清やオランダからの薬を一手に商う薬種中買仲間が

このあたりに店を出したようで

日本に入ってくる薬はまずは道修町に集められ

ここから全国に流通していきました

 

いろいろな歴史が見えてきますね

 

こんな築100年の町屋もあります


現在は和食レストランですが

大正時代には

お医者さんが住居兼診療所を開業していたそうです

 

御堂筋を渡ってさらに西へ

 

大阪倶楽部です

大正元年に創立された大阪財界人の社交クラブで

現在の建物は大正13年(1924年)に竣工、設計は安井武雄氏

  

この格調高さは

選ばれし者の社交クラブという感じです

大阪を代表する倶楽部建築のひとつだそうです

唐草模様の石のアーチ、玄関両脇のトーテムポール(?)・・・面白いです


館内も素敵なんでしょうね、このおじさん、いいなぁ・・・

 

通用門からでもいいから入りたい

 

倶楽部建築をもうひとつ

 

堂島ロールで有名なモンシェール本店の近くにある中央電気倶楽部です

どんとさんに連れていってもらいました

 

葛野壮一郎氏の設計で昭和5年(1930年)に竣工

イタリア風のスクラッチタイルがいい質感を出しています

ビルの上の方に飾られている壺、面白いです

 

土佐堀川沿いに建つこぢんまりとしたビル

山内ビルです

丸窓、四角の窓、アーチ型の窓、いろいろな窓が楽しめます

 

表にまわると・・・

建てられた当時の山内法律特許事務所と文字が残っています

 

昭和5年(1930年)、設計は今北乙吉氏

 

1階には「パティスリーアラリーヴ」というスイーツショップが

最近入居したようです

このブルーのゲートはちょっと残念です・・・

 

最近、大阪近代建築めぐりはちょっとブームになっているようで

実はこのビルにはすでに先客がいらっしゃって

パシャパシャと撮影されたあと

肥後橋を渡って北に向かって歩いていかれました

 

 

・・・・・・・・・・続く

 

 

 

辰野式の大阪市中央公会堂のすぐ隣に建つのが

大阪府立中之島図書館です

  

あらら、ただ今、修復中・・・

 

すごい迫力です!まるでギリシャの神殿のような円柱~♪

現役の図書館で

大きな荷物は持ち込み禁止なので

受付でキーをいただいてロッカーに仕舞ってから入場します

 

本館(中央部分と1号倉庫)は明治37年(1904年)に

第15代住友吉佐衛門の寄付によってつくられました

設計は住友家のお抱え建築家、野口孫市氏

 

図書館内は撮影禁止ですが

中央ホールのみ撮影可

 

が、ここも修復中

足場を組んだ中央ホールです

よっぽど心がけが悪いのか

なんとも運の悪いこと・・・でもある意味でレアかもしれません

この図書館、年明けの1月5日からリニューアル工事のため休館となるそうです

ぎりぎりセーフ~♪

 

図書館の隣に建つのは大阪市役所です

 

朝ドラ「ごちそうさん」のめ以子の旦那が勤めていたのは

大阪市役所の建築課でした

時折映る市役所は大正時代のレトロな建物

1982年に取り壊されました

なのでドラマの市役所はCGで再現されたもの

 

ロビーには旧庁舎のステンドグラスや彫刻が残されています

 

御堂筋をはさんだ向かいに建つのが

日本銀行大阪支店です

辰野金吾氏らの設計によるルネッサンス様式を取り入れたネオ・バロック様式

明治36年(1903年)に完成

 

現在、業務はこの奥の増築部分で行われていて

この正面部分は資料館として使われています

 

イチョウがかぶるこの角度は

どうもナイスな写生スポットらしく

淀屋橋のたもとでは絵画教室の方々がキャンパスに向かっていました

 

東京の日銀本店も辰野氏でした(1896年)

確かに似ていますね

 

大阪支店の3年後に日銀京都支店(現・京都文化博物館別館)を設計します

京都支店はあの辰野式なので

この3年間で自分らしいスタイルの手ごたえをつかんだのかもしれません

 

中之島は堂島川と土佐堀川にはさまれた東西約3kmの中洲

20本以上の橋が架かっています

 

これは1935年に完成した大江橋

 

日銀を写生する方々でにぎわっていた淀屋橋も1935年完成

 

いずれも国の重要文化財に指定されています

 

ちなみにこのライオンは難波橋を守っています


橋の両側にまるで狛犬のように座っているライオン

ちなみにこちらは阿形です

 

難波橋から見る大阪市中央公会堂も美しいですね

 

 

・・・・・・・・・・続く



カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
きょうのお月さん
Today's Moon phase
コメントありがとうございます
[10/26 madamyam]
[10/26 蟹満寺薬師徳光和夫]
[04/29 madamyam]
[04/28 おにぎりヴィヴァルディ]
[04/28 madamyam]
アーカイブ
ブログ内検索
プロフィール
HN:
madamyam
性別:
女性
趣味:
旅行 お寺めぐり
バーコード
カウンター
Copyright © きょうのちょい福 All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]