青春１８きっぷの旅～黄檗山萬福寺へ

宇治橋の袂にある「通圓（つうえん）」というお茶屋さんをのぞいたら

茶そばが食べられるというので

宇治川眺めながら

にしん茶そばをいただきました。

お抹茶の香りが
口の中に広がります。

が、ちょっとゆですぎ？

 

ここ「通圓」は、宮本武蔵の恋人、お通（つう）さんが武蔵の後を追って

奈良に向かう途中、休憩したというお茶屋さんだそうです。

 

その名も「お通さん」というお煎茶と

ほうじ茶を買いました。

このほうじ茶、「うきふね」という名前らしいです。

宮本武蔵も源氏物語も
どっちも来い！って感じですね。

 

「通圓」の真向かいが京阪宇治駅なので

ここから京阪に乗って２区向こうの黄檗（おうばく）で降りました。

 

黄檗駅から歩いて５分くらいですかね

いきなり
中国風の総門が
現れました。

 

ここは、黄檗山萬福寺（おうばくさんまんぷくじ）という禅寺です。

１６６１年に中国僧、隠元隆琦（いんげんりゅうき）禅師によって開創。

隠元禅師は中国福建省の黄檗山萬福寺のご住職さん
日本からの度重なる招請により来朝されました。

そして中国の自坊と同じ黄檗山萬福寺と名付けました。

http://www.obakusan.or.jp/index.html

 

だから中国っぽいんですね。伽藍配置も明朝様式です。

 

三門をくぐり
天王殿へ。

 

あいや～、天王殿におわしますは

てっぷりとした布袋さんじゃありませんか？

日本語の「般若心経」でいいんだろうか
と、思いながら、読経。

 

ここは、中国語読みのお経さんだそうです。

以前、台北の龍山寺（ロンシャンスー）で中国語のお経さんを聞きましたが

まるで歌のようで、とても心地よかったです。

 

歴代の住職さんの名簿がありました。

２１代くらいまでは中国のお坊さまでしたが

その後は、日本のお坊さまみたいです。

 

天王堂には、四天王と韋駄天もお祀りされていました。

その四天王の足が短くてちょっと笑えました。

 

天王堂の奥に本堂である大雄宝殿があります。

釈迦牟尼佛を中心に

両単には十八羅漢像が安置されています。

その十八羅漢さんたち、異国の顔してます。

木魚の原型となっている
開版（かいぱん）です。

可愛い～

 

仏像の価値だとか、建築物の価値だとか、そういう部分ではなく

純粋にお寺さんの雰囲気、そこに漂う空気感・・・

気の流れもいいんでしょうかね
いい感じです、ものすごく。

私的には非常にポイント高いです。

超おすすめのお寺さん。

 

単純に、美しいんです。気持ちの良いバランスです。

 

隠元禅師は、日本にいろいろなものをもたらしてくれました。

美術、医術、建築、音楽、史学、文学、印刷、煎茶、普茶料理はじめ

隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹・木魚なども禅師の請来によるものらしいです。

インゲンって、隠元禅師の隠元だったのね。

 

うちの母は、以前、このお寺さんで普茶料理を食べたらしいです。

http://www.obakusan.or.jp/fucha/index.html

高っ！

 

しっかり癒されて気持ちよ～くなりました。

ＪＲ黄檗から、再びＪＲを乗り継いで帰宅。

 

なかなか充実した２３００円の旅でした。

青春１８きっぷの旅～宇治十帖を歩く

 

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