台南を想う一青窈さん

これ、一青窈さんの新譜「私重奏」です

 

ジャケットの写真を見て

ロケ地がわかった方はかなりの台湾通ですね

 

台南市の「安平樹屋（アンピンスーウー）」です

 

窓からはみ出しているのはガジュマルの木

建物がガジュマルの木に飲み込まれています

まさに樹屋

 

台南は台湾の中でも最も早くから開けた町

 

オランダ人はこの台南を根拠地とし

ゼーランジャ城という西洋風の城を構えました

その城跡が「安平古堡（アンピングーパオ）です

現在の建物は日本統治時代に税関宿舎として建てられたものですが

石垣や城壁など一部には当時のものが残されています

その「安平古堡」の近くにある「安平樹屋」は

もともとは「徳記洋行（ドゥージーヤンシン）」という

日本統治時代以前に茶の取引で財を成したイギリス系の商社の倉庫でした

 

建物はレンガ造の平屋建て

日本統治時代に増改築されたものです

 

しかし、長らく放置されていた間に

建物は朽ち落ち

代わりにガジュマルが建物を覆ってしまいました

 

現在はきれいに整備され

内部は階段でまわることができるようになっています

 

以前、一青窈さんの姉

一青妙さんの小説「小さな箱子」を紹介したときに書きましたが

この姉妹の父上は「顔（イェン）」という名字で

台湾では知らない人がいない財閥「基隆顔家」の跡取りでした

 

アルバムに収録されている「雨夜花」は

日本統治時代の台湾の懐メロです

 

この一青窈さんの「私重奏」は、台湾でも発売されているそうです