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先月、一緒に京都をまわった同級生はGW明けに友人たちと鎌倉に行くらしい
「その頃の鎌倉はちょっと淋しいかもよ」
4月5日から始まった奈良国立博物館の
あの東慶寺の水月観音さんも奈良にいらっしゃっています
鎌倉は遠いけど、奈良なら行ける・・・
ということで、仏生会のあと、奈良の鎌倉に寄ってきました
かなりの数の仏像が奈良入りしています
鎌倉に1泊してまわったとしても
これだけの仏像にお会いすることはできないと思います
非常に見ごたえがありました
ただ今、休館中の鎌倉国宝館からは
薬師如来三尊はじめ、あのかっこいい十二神将も揃って奈良入り
この十二神将は、以前、テレビで鎌倉特集をしたときに見ましたが
慶派の流れを組んだ奈良っぽい迫力のある造形でした
日替わりらしいのですが
各日、先着1000名さまに十二神将のカードがプレゼントされます
私は、辰神、いただきました
北条時政の発願により
運慶が静岡県伊豆の国市にある願成就院の仏像を
手掛けたことがきっかけとなって
東国は仏像彫刻の舞台として一躍脚光を浴びました
「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」と年号を覚えましたが
仏師たちも「いい仏つくろう鎌倉幕府」と、続々と運慶のもとに仏師たちが集まり
東国の仏像は大きく変化しました
今回展示されている仏像も慶派の流れを汲んだものが多かったです
写実的で動きのある慶派の仏像は
武士のハートをぐっと鷲づかみにしたんでしょう
奈良っぽい仏像もありますが鎌倉ならではのものもあって
様式にこだわる保守的な京都の貴族たちとは違って
東国の武士たち、そしてその武士たちのオーダーを受けた仏師たちも
鎌倉らしい新しいイメージの仏像を造りたいと熱く燃えていたようです
今回の目玉にもなっている東慶寺の水月観音さん
足を横に流していらっしゃいます
片膝を立てる如意輪観音さんはよく見ますが
こういう風に足を横に流して、さらには手を足に乗せてという
いわゆる「うっふん」な観音さんは珍しいです
当時、中国で流行したポーズだそうです
京都の貴族たちに言わせれば「この観音はん、はしたないなぁ」
そして土紋装飾
粘土や漆などを混ぜたものをクッキー型のようなもので型抜きし
彩色して衣の模様を立体的に装飾するという鎌倉限定の手法です
さらに目が釘付けになったのは建長寺の5体の伽藍神像でした
中国道教の影響を受けたという神像で
お顔が異様というか、真ん中に座っている神像はエラが張っていて
思わず見入ってしまいました
鎌倉の仏像・・・とても新鮮でした
なら仏像館を見て
最後は国宝の快慶仏で締めようとJR桜井線に乗って安倍文殊院へ
大化改新のときに孝徳天皇の発願により安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が
安倍一族の氏寺として建立した古刹です
安倍仲麻呂も安倍晴明もこちらの出身だそうです
思いのほか大きいですね、渡海文殊
快慶らしい凛々しいお顔が素敵な文殊さんです
獅子に乗った像の高さは7m
アニメちっくな獅子は後補だそうです
快慶オリジナルの獅子はどんな感じだったのかちょっと気になります
文殊さんと4体の脇侍は、去年、満を持して国宝に指定されました
境内の桜もきれい~♪
今年最後の桜を満喫した奈良旅でした
総歩数16412歩。消費カロリー362.9kcal。脂肪燃焼率51.8g
興福寺の仏生会
鎌倉の仏さまと奈良の仏さま
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