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わが町知多半島に空港ができました。セントレア空港。いつでも飛んでいけるぞ、空の彼方へ、考えただけで幸せな気分。飛行機見ながら、ちょい福求めてぶらぶら歩いてみようかな、と。
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岡倉天心さんが唱えた「アジアは一つ」で思い出しました

 

平城遷都1300年を記念して

4年ほど前に「NARASIA」という本が2冊出版されました



日本と東アジアの潮流 これナラ本

東アジア共同体? いまナラ本

 

編集構成は、あの松岡正剛さんです

 

最初に出た「これナラ本」はビジュアルブック

2冊目の「いまナラ本」は

日本と東アジアの未来を考える委員会のメンバーの方々による

論文というかエッセー集

 

よくぞ、奈良県、お金を出しましたね・・・と

当時、感心しながら読ませていただいた2冊です

 

日本の歴史の中で

最も国際的に開かれていた奈良時代

その都、平城京は世界の人たちが行き交う日本初の国際都市でした


当時はパスポートなんてありませんから

「国」というくくりというか単位が希薄だったんだと思います



国境を越えた文化圏が形成されていました

まさにアジアは一つです

 

今、正倉院の宝物「墨絵弾弓」の楽士を彫っていますが

そこには中国の楽士だけでなく西域の人たちもいて

みんなが楽しそうに音楽を奏でている様子が描かれています

 

国際都市・平城京に何を学ぶか・・・

それをいろいろな方向から探っていくという切り口のムック「NARASIA」

 

実はこの2冊のあとに3冊目の「それナラ本」が出る予定でしたが

 

待てど暮らせど出ない

発行予定が2011年3月となっていたので

東日本大震災により急遽、編集変更を余儀なくされたんでしょう

 

震災の1年後の2012年3月

「それナラ本」の代わりに(?)

「NARASIA Q」の創刊準備0号が発行されました

 

「これナラ本」と「いまナラ本」は本屋で買えますが

この「NARASIA Q」は奈良の書店、東京の丸善などで無料配布されています

 

今年の1月に創刊号が発行され

3号までは毎月発行されていました

 

この内容で月刊はタイヘンだろうな・・・と思っていましたら

その後、ちょっと期間が開いて

4号は先月だったかな?に配布されました

 

切り口も面白く、最近、アジア本がなくなってしまったので毎号楽しみです

 

先月、奈良の橿原で

横大路1400年記念国際シンポジウム「道~その遥かな記憶」が開催され

中国の王勇教授が講演されました

教授のブックロードのお話が聞きたかったんですけど

用事があって行けませんでした

 

講演のあとの対談では

奈文研の馬場基先生がコーディネーターを務めたようです

 

奈文研といえば・・・

「NARASIA Q」の2号では渡辺晃宏室長が「都市平城京と大学寮」を

4号では馬場基先生が「万葉美食三都の食」を執筆されています

 

その馬場先生のエッセーの中に「カブ(蕪)」の件がありまして・・・

 

カブといえば白くて丸い、いわゆる根の部分が一般的ですが

奈良時代は主に葉っぱを食べていたそうです

あらあら、白い根は捨てていたのかしらん、もったいない・・・

 

食べる場所でいうなら「カブは下がった」という

先生ならではのオチまで付いていました

我が家のカブは上がりもせず下がりもせず・・・



葉っぱも丸い根も全部まるごと食べます

カブ、大好き~♪








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最近流行りの分冊百科

定期的に分けて刊行し完成させるという雑誌です

 

場所をとるのでさすがに買いませんが

面白そうなシリーズは本屋さんには申し訳ありませんが

もっぱら立ち読みしています



今、立ち読みしている分冊百科は

この6月から始まった「新発見!週刊 日本の歴史」@朝日新聞出版です

 

あなたが習った日本史はもう古い。

 

本当にそうなんですよね

 

中大兄皇子と中臣鎌足らが蘇我入鹿を暗殺した政変

私は、大化の改新と学校で習いましたが

最近は乙巳の変といい

この後に行う改革を大化の改新とし

分けるようになりました

 

先月は奈良時代

今月は平安時代です

先々週が藤原道長で先週は藤原頼通

 

時代が下った方がより研究は進んでいる・・・と思いがちなんですが

意外と平安時代というのは研究や発掘が思ったほど進んでいなくて

まだまだ謎が多い時代のようです

 

むしろ平城宮や長屋王邸宅跡から木簡がどかっと出てきた奈良時代の方が

研究は進んでいるのかもしれません

 

この雑誌の中でちょっと面白いものを発見しました

 

平安時代の貴族、藤原公任が編纂した

儀式の手引書「北山抄(ほくざんしょう)」の写本に

猿顔のハンコが押してあるんです

 

ハンコだけでなく

猿の顔の輪郭に似た猿面硯なるものもあるらしく

 

平安貴族は猿がお好きだったんでしょうかね



それとも

見ざる聞かざる言わざるのマル秘のハンコ?

 

さらなる研究が進めば

この猿顔ハンコの意味がわかるかもしれません

 

ところで先月刊行された

聖武天皇と大仏造立の号の巻頭に

奈良文化財研究所の馬場基先生の原稿が掲載されています

 

興福寺の発掘作業のお話と

当時の造営を支えた下級官人たちの仕事ぶりを木簡から読みとく・・・という

先生ならではのお話です

 

発掘、修復により

少しずつ新たな奈良時代が見えてきました



suzukasanmyaku.jpg遠くに見えるのは
鈴鹿山脈です
 





大津京を脱出した高市皇子は
あの山の向こう側を走って
積殖(つむえ)の山口(現在の伊賀町柘植)を目指しました
 
天智天皇が大津京で亡くなった翌年の672年6月
大海人皇子(天武天皇)は吉野宮で挙兵
 
積殖の山口で息子の高市皇子と合流したのち
加太(かぶと)を越え
私が立つこの河曲の付近を通って
 
朝明郡の迹太川(とほがわ:現在の四日市市大矢知町)で
戦勝祈願のために伊勢神宮を遙拝したといわれています
 
古代史最大の内乱、壬申の乱です
 
大海人皇子や皇后の鵜野皇女(持統天皇)らも眺めたであろう鈴鹿山脈
 
その山並みを見ながらぼぉ~っと古代にタイムスリップ
 
「暑っ」
 
ふと現実にかえって
周囲を見ると田んぼだらけでな~んもない
 
どこに鈴鹿市考古博物館があるの?
 
看板もないのでちょっと心細くなっていたところ
じっちゃんが運転する軽トラが・・・道を聞くと

「はい、後ろに乗って」
 
クルマで走ればほんの数分の鈴鹿市考古博物館でした
親切なじっちゃん、どうもありがとうございました
 

大きな地図で見る

isekokubunjiato.jpg博物館の近くには
伊勢国分寺跡があります
 





isekokubunjiatorekisikoen1.jpgこのあたりを
伊勢国分寺跡歴史公園にしようと




isekokubunjiatorekisikoen2.jpg現在、整備が進められています
 






suzukasikokogakuhakubutukan.jpgそんな遺跡に周囲を囲まれたのどかな風景の中
忽然と姿を現わした鈴鹿市考古博物館・・・
 





今回の馬場基先生の講座の会場です
5月12日午後2時~
お題は「平城京の食と器」
 
展示室には古代このエリアで暮らしていた方々の食事が紹介されていました
 
その食品サンプル(?)を見るだけでは
ふ~ん、高級官僚なのに結構地味なもの食べているんだ・・・と
ささっと通り過ぎてしまうところですが
 
先生のお話を聞くと
当時の人たちは
こんな食材を、こんな風に調理し、こんな器に盛って食べていたんだと
味気ない食品サンプルから味や、ニオイを感じることができます
 
講座の内容は今までの講座ともかぶっているので
復習しつつ
そこにご当地の情報を上書きする・・・という感じで
いつものように楽しく勉強させていただきました
 
地方巡業の馬場先生のお話を聞いていると
その土地と大和が線でつながっていって
やはりお話だけでなく
周辺の風景を眺めることで
大和との距離感みたいなものが実感できます
 
青春18きっぷで奈良に行く時にいつも通過していたJR河曲駅
 
駅舎もないですし
下車することはないだろうと思っていた駅
 
馬場先生のお話は壬申の乱とは特に関係はありませんでしたが
 
東国の兵を集めながら決戦の地をめざす
大海人皇子らの足音が聞こえてくるかのような
鈴鹿の風景に出会えたこと
 
馬場先生に感謝です
 
興福寺中金堂について
もう少し詳しくお話を聞きたかったのですが
なんせ電車が1時間に1本しかないので
質問を早々に切り上げ駅にダッシュ
 
ほんの数時間でしたが
古代を感じるいい旅ができました
 
壬申の乱ルートを歩きたい・・・なんて
無謀なことを考えている今日この頃です


 
 
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