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同志社大学のすぐ北に広がる相国寺
赤レンガ校舎はいわば門前になります
あの金閣寺や銀閣寺も相国寺の塔頭ですから
かつては広大な敷地を有していたお寺でした
この相国寺の西、今出川通と室町通の交差点に立つ
従是東北 足利将軍室町第址の碑
北は上立売通、東は烏丸通、南は今出川通、西は室町通に囲まれたエリアに建つ
室町幕府三代将軍足利義満が造営した将軍家の邸宅
それが室町第(室町殿)です
その義満さんの発願により10年という歳月をかけて造られたのが相国寺でした
開山は夢窓国師
1392年に完成した相国寺ですが翌々年火事で仏殿、法堂が焼失します
再建したときには、七重塔もそびえていたそうです
この七重塔、なんと360尺(109m)もあったとか・・・
が、4年後、落雷で焼失
たぶんこの時点では、奈良東大寺の東塔は残っていたはず
義満さん、負けじと七重塔を再建します、が、再び落雷で焼失
その後、あの長きに渡る応仁の乱が勃発
足利将軍家の跡目問題と大名家の内紛がからみ11年も続きます
最近、BS3「BS歴史館」やBS5「京都1200年の旅」で
相次いで応仁の乱の特集が組まれたのでちょっとだけ詳しくなりました
この応仁の乱が、その後の都の歴史を大きく変えました
いわば日本の転換点となったようです
戦が始まったのは相国寺の北にある御霊神社(上御霊神社)のあたりで
東軍の拠点は室町殿を含む上京の東
西軍の拠点は堀川以西の上京西部、いわゆる西陣
主たる戦場は上京でした
再建を繰り返した相国寺も当然ですがこの応仁の乱で焦土と化します
1605年、豊臣秀頼が法堂を再建します
その数年後、徳川家康も三門を寄進
さらに後水尾天皇が他のお堂も再建しましたが
その後の大火で、法堂と浴室、塔頭9院を除いてすべてのお堂は焼失してしまいました
秀頼さんが再建した法堂です
法堂の手前部分は礎石のみが残っています、いまだ仏殿は再建されていません
ちょうど法堂と開山塔、浴室が特別公開されていましたので
拝観させていただきました
法堂は仏殿も兼ねていて
正面には伝運慶とされる釈迦如来像と脇侍
そして天井には狩野光信の蟠龍図
鳴き龍なので、パンパン手を打ってきました
今回もいい感じに鳴いてくれましたよ
相国寺の南側は、その後、薩摩藩邸となり
その藩邸跡地を所有していた山本覚馬さんが新島襄さんに譲り
同志社大学となります
この地面の下には激動の歴史が地層のように積み重なっているんですね
室町第があったエリアを西に歩いていくと
妙覚寺の門が見えてきました
秀吉さんの聚楽第の裏門を移築したものだそうです
今はもう川はありませんが
応仁の乱の東軍と西軍の中間に流れていた川にかかる橋は
最も戦が激しかった所だったそうです
かつては血なまぐさいエリアでしたが
現在は、お香の匂いが漂うしっとりとしたところです
小川通です
本法寺の向かいに
表千家不審庵と裏千家今日庵が並んで建っています
通り沿いには茶器やら茶道具を扱うお店が並んでいて
それぞれお香を焚いているんでしょうか
本当にいい香りの通りです
現在、映画「利休にたずねよ」が公開されていますが
その利休の死から数年後、先妻との息子・千道安と
中谷美紀さん演じる後妻の宗恩の連れ子である千少庵は赦免され
千道安は本家の堺千家を、千少庵は京千家を継ぎます
が、道安は嫡子に恵まれず、その後、断絶
千少庵は後妻の連れ子ということで家督争いを避けるために
自分の息子、宗旦を小さいときに仏門に入れました
が、千家再興を機に、還俗させ、後を継がせます
その宗旦の息子たち
次男が武者小路千家、三男が表千家、四男が裏千家を興し
現在まで三千家として続いているわけです
表千家不審庵
裏千家今日庵
武者小路千家官休庵は今出川通の南
武者小路通にあります
この通りを歩いていたら映画が見たくなりました
海老蔵さんの利休は結構はまり役なのでは?
伊勢谷信長さま、とても魅力的です
小川通と寺之内通が交差するあたりに
素敵な豪邸が建っていました
ふと表札を見ると・・・
千
・・・・・・・・・・続く
二条城をめぐる
京都の近代建築は懐が深い(?)
同志社の赤レンガ校舎を想う
相国寺から千家へ
同志社大学寒梅館でランチ
光悦をたずねよ
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