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わが町知多半島に空港ができました。セントレア空港。いつでも飛んでいけるぞ、空の彼方へ、考えただけで幸せな気分。飛行機見ながら、ちょい福求めてぶらぶら歩いてみようかな、と。
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JR能登川駅で下車、近江鉄道バスで、石馬寺(いしばじ)へ。
 
能登川ってどこ?
私も1年前までは知りませんでした・・・
18きっぷの旅を始めるようになって知った地名です。
 

大きな地図で見る

ただ石馬寺は知っていました。
白洲正子さんの「かくれ里」に出てきます。
 
isibajihyosiki.jpgバス停を降りると
標識があります。
 




isibajihe.jpgこっちが石馬寺。
 





gokashohe.jpgそして、こっちが五個荘(ごかしょう)です。
近江商人発祥の地。
 





isibaji.jpgisibajimonato.jpgバス停から歩いて15分
石馬寺到着。

門はなく
跡のみ。
 


1400年前
聖徳太子が霊地求めて近江にいらっしゃいました。
すると繖山(きぬがさやま)の麓で馬が歩みを止めて動かないのです。
 
isibajimatu.jpgそこで聖徳太子は
松に馬をつないでその繖山に登り
山を観察したところ
「ここはいける!」と深く感動。
再び、山を下ると・・・
松につないだはずの馬がいない

isibanoikenonaka.jpg
傍らの池を見ると・・・
馬は池に沈んで
石と化していました。
 
馬が、水の神さまの生贄に・・・

この霊験を見た聖徳太子は
「やはりここはパワースポット!ここに寺を造ろう」ということで
石馬寺を建立しました。
 
isibajiseito.jpg入口に建つ石塔です。
苔の帽子をかぶっています。
 







isibajikaidan.jpg登りにくそうな乱れ石積みの階段
台風で葉っぱや小枝が散乱していて
さらに登りにくく・・・。

もう、へとへとです。
 




isibajibunki.jpgここをまっすぐ行くと六所神社
お寺は右です。
 





isibajisekitei.jpgかんのん坂を登りつめ
ふらふらしながら大方丈でお参り。

小さな石庭があります。
 
石、石、石の石馬寺です。
 

拝観の受付をするために道場へ。
玄関には雲居松の衝立。
 
なんでも住職さんの親せきが
私の家からクルマで3分ほどのところにあるらしく
しばし知多半島の話で盛り上がる。
 
スリッパに履き替えて大佛宝殿へ。
 
真ん中に、丈六阿弥陀如来さま。
間近でお参りできます。
す、すごい・・・思わず同級生と感動してしまいました。
http://www.eonet.ne.jp/~ishibaji/index.html
 
そして両脇には十一面観音さん、2体です。
増長天、広目天、多聞天、持国天
そして牛に乗った威徳明王
これ、全部、藤原時代です、重文です。
 
ここは禅寺にもかかわらず、密教系の仏像、多いです。
 
そして役行者と両脇の前鬼&後鬼、こちらは鎌倉時代、重文です。
 
すばらしい。来てよかった・・・。
さすが、白洲正子さん・・・と唸ってしまいましたね、石馬寺。
 
そして隣の大方丈へ。
 
こちらのご本尊は運慶作の十一面観音さんですが
秘仏なので見られません。
 
聖徳太子直筆の「石馬寺」三文字の木額も安置されています。
この文字が、いわゆるこのお寺のロゴタイプになっていて
石碑などにも彫られています。
 
大満足の石馬寺でした。
ちなみに、こちらのお寺は月曜日定休です、なぜか・・・。
 
パワーをたくさんいただいて
かんのん坂を下り、バス停へ。
 
バスを待つ間
バス停近くの「飛び出し坊や」を撮影。
 
確か、みうらじゅんさんも近江で「飛び出し坊や」を撮りまくり
一時期、マイブームだったような・・・。
 
本当に多いんですよ、飛び出し坊やが。
 
tobidasiboya.jpgバス停の近くの交差点に
 








tobidasidansi.jpgtobidasijosi.jpgその道の反対側の車線に
表が男子
裏が女子
 






ちょうど下校時間でした。
五個荘の方から小学生たちがとぼとぼ帰ってきました。
 
「お帰り」と言うと、小さな声で「ただ今」
 
クルマの往来の少ない交差点を
みんな、静かに渡っていきました。
 
クルマの通りが少ない道だからこそ
飛び出し坊やがいるんですね。
 
isibajihukei3.jpgisibajihukei2.jpg






コンビニもない何にもない田舎に
すばらしい仏像を収蔵しているお寺さんがある。
ああ、これが近江なんだ。
 
「近江は日本の楽屋裏」と白洲正子さんが愛した近江。
 
そんな近江の真髄・・・
いえいえまだ片鱗ですね、ちょっと見たような気がします。
奈良よりも歴史の古い近江、なかなか深いです。
 
バスに乗って、JR能登川に戻り、7時帰宅。
 
19202歩、消費カロリー484.2㎉、脂肪燃焼量69.1g。
 
三井寺では、空振りでしたが
石馬寺ではなんと2体もの十一面さんにお逢いできました。
 
isibajigoshuin.jpg湖国十一面観音霊場というのがありまして
http://www.biwa.ne.jp/~mannaka/kokoku.html
三井寺が1番、石馬寺は9番だそうです。
 






大和路 秀麗 八十八面観音巡礼
http://www.kairyuouji.jp/kannon.html
 
京都 南山城十一面観音巡礼
http://www.kaijyusenji.jp/jyuichimen/
 
はぁ、十一面さんったら・・・
拝んでも拝んでも
減っていくどころか、どんどん増えていく・・・



数珠、ときどき十一面観音さん@石山寺
数珠、ときどき十一面観音さん@三井寺

 
 
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一緒に
豊富な写真と、楽しい文章で、一緒にお参りさせていただいた気分になりました。

安土のお隣なんですね。聖徳太子さんの字もいいわ。字にやけにこだわる私です。

京都、奈良とはちがう、近江の風を感じました。いい旅でしたね。
次は湖東かな?
どんと 2011/09/09(Fri)21:18:08 編集
だらだらと
どんとさん

長くとりとめのない旅行記につきあわせてしまい、申し訳ありませんでした。画像整理のためのレポートみたいになってしまって・・・。つまんかったでしょ、ごめんね。

確かに、近江は、奈良とも京都とも違います。これはもう、もっともっと歩いて、お寺や神社をまわって、その違いを感じるしかないようです。

奈良も京都も、もっとお寺、神社、まわりたいです。馬場先生たちのように地面を掘れない私たちは、神社仏閣を歩くことしか、その時代とつながることはできないんですよね。

聖徳太子さんの「石馬寺」の「寺」の字、一瞬、梵字かと思いました。こんな言い方はおかしいかもしれませんが、聖徳太子さん、感性鋭いですよね、ハイセンスって感じ?
madamyam 2011/09/09(Fri)22:27:27 編集
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