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わが町知多半島に空港ができました。セントレア空港。いつでも飛んでいけるぞ、空の彼方へ、考えただけで幸せな気分。飛行機見ながら、ちょい福求めてぶらぶら歩いてみようかな、と。
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1月19日の馬場基先生の講座は

三重県多気郡明和町にある斎宮歴史博物館で行われました

 

斎宮とは皇族から選ばれた未婚の女性が伊勢神宮に仕えるための宮殿と

その斎王に仕えた官人たちの役所である斎宮寮のこと

 

近鉄斎宮駅の周辺に

東西2000㎞、南北700㎞、面積140haにも及ぶ

大規模な斎宮跡の遺跡が広がっていて

 

そこに当時の斎宮の区割りと建物が再現されています

10分の1の史跡全体模型もありまして

寒風吹きすさぶ中、このミニ斎宮をうろうろ歩きまわってきました

 

長い間、幻の宮だった斎宮でしたが昭和に入ってここで遺跡が発見され

今も発掘は続いています

 

馬場先生も学生時代、こちらの遺跡にいらっしゃったことがあったそうです

 

ミニ斎宮といつきのみや歴史体験館ですっかり斎王気分に浸ったあと

講座の会場となる斎宮歴史博物館へ

 

これが思いのほか遠くて

寒さで頭が痛くなりましたわ

道中、人っ子一人いないし・・・

 

斎宮歴史博物館は斎王の歴史や暮らしぶりを紹介する施設で

とてもわかりやすく展示されていて

斎王のこと、斎宮のこと、楽しむ学ぶことができます

 

入館したらすぐに「斎王巡行」のミニムービーが始まりました

 

斎王を乗せた輿が

都(平安京)→瀬田→甲賀→垂水→鈴鹿→一志の頓宮に滞在し

斎宮に到着するまでの行程が描かれています

 

輿に乗っているとはいえ7、8歳のお姫さま

大変な巡行だったと思います

 

この斎宮は、伊勢神宮からかなり離れているんです

近鉄の駅でいえば

斎宮駅→明星駅→明野駅→小俣駅→宮町駅→伊勢市駅

距離にすると15kmくらいあるんでしょうか

 

てっきり斎王は毎日、神宮で神事を司っていたもんだとばかり思っていたので

最初、この距離が理解できなかったのですが

 

斎王が伊勢神宮に行かれるのは年3回と知って

ちょっと拍子抜けしてしまいました

 

なるほど

これなら伊勢物語の中の、在原業平と斎王の一夜の逢瀬もアリですね

これがわかっただけでも来た甲斐がありました

 

前置きが長くなりましたが

今年度の博物館の歴史講座のテーマは「旅と交通」

その3回目が馬場基先生の「平城京の旅人たち」で

内容は特に斎宮や伊勢神宮とは関係ありません

 

平城京の来訪者たち

たとえば衛士、郡司、采女、運脚などなどお仕事で来なくちゃいけない人

特に用事がないんだけれど、都で一旗揚げてやろうとやってきた人

 

はたまた平城京から旅立っていく者たち

お仕事を終え帰宅する人、地方に赴任する人、天皇の行幸にお供する人

地方で活動する僧侶や商人たち・・・

 

日本霊異記や、木簡、和歌などから彼らの旅の様子を読み解いていくと・・・

 

今のように交通機関もなく非常に不便な旅で

ある意味命がけの旅ではありましたが

結構、自由に旅しているんです


旅ってやっぱり愉しいんですよ



見聞も広がるし

いろいろな体験もできる



そして旅から帰って

周囲の人たちに「平城京ではこんな歌が流行っていたよ」

「あんなおいしいものを食べたのは初めてだったわ」とか

「道中、富士山というきれいな山を見たよ」などと自分の見聞を話すことによって



都の文化が地方に伝わり、国全体が底上げする



昨晩の大河「軍師官兵衛」

あんなに落ち込んでいた官兵衛が堺への旅で視野がぱぁぁぁ~っと広がり

世界観が変わりました



旅は人を変えるだけでなく社会も変えるんですね

講座を聞きながら旅の力というものを改めて感じることができました

 

先生のいつものあの軽妙トークはさらにヒートアップしてしまい

最後の異国への旅、異国からの旅は時間切れ・・・

タッチアンドゴーで

残念ながらそのまま飛び立っていってしまいました

 

またの機会に異国の旅の話も聞きたいです

 

伊勢神宮、斎宮を旅して

私も旅の力をたくさんいただくことができました



帰りの近鉄はセンター試験帰りの学生たちで混んでいました

ワンセグの相撲見ながら

高校生たちの話を盗み聞きしてしまいましたが

東京の大学を受験する子、京都の大学を受験する子

みんなも春からあっちこっちに旅立つんですね



いろいろな旅を感じることができた伊勢の講座でした

馬場先生、どうもありがとうございました


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講座の前にお伊勢まいり

斎宮跡で「旅の力」を感じる





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勝手に作戦会議
お疲れ様でした。寒かったでしょう。普段はあったかい所なのに。でもお伊勢さんの雪景色・・・貴重です。

大好きです。旅へ行った人の話を聞くのが。昔の人も、誰か帰ってきたら、お酒を飲みながら、みやげ話に盛り上がったんでしょうね。

さて、madamyamさん、新年になりましたので「馬場先生応援団、勝手に今年の作戦会議」を。
まぁ BS歴史館で、奈良時代のレギュラーはもらったゾ!と思い込んで。
次なる野望としてはEテレ「知恵泉」あたりでしょうか?誰について語るのが馬場先生らしい?・・・・madamyam君、発言を求めます(笑)
どんと 2014/01/21(Tue)19:47:00 編集
ぜひ雪のお伊勢さんへ
どんとさん

ある意味、貴重な体験ができました。いつも伊勢はお盆に行くんですね、墓参りなので。暑くて暑くて・・・。お伊勢さんでお参りしたあと、赤福のかき氷というコースでしたから、寒いお伊勢さんは新鮮でした。しかも雪。真新しい正殿に降り積もる雪・・・、まるで神さまが降りてくるかのような神々しい世界でした。心に残るいい旅になりました

馬場先生ですが、BS歴史館プラス知恵泉あたりのポジションもゲットしていただきたいですね

テレビや講座もいいですけど、やはり本業の発掘でがんばって成果を上げていただいて、歴史を更新していただく、こっちの方を私は遠くから応援したいと思います

madamyam 2014/01/21(Tue)22:00:28 編集
名古屋市南部から
読み手が楽しくなる紀行文ありがとうございます。文章、お上手ですね。これからも どおんどん、 お出かけ下さいね。楽しみにしています。蝋梅も綺麗な季節ですしね。
くりきんとん URL 2014/01/21(Tue)23:01:03 編集
ありがとうございます
くりきんとんさん

はじめまして

寒いのでお出かけもなかなか大変ですが、がんばりますね。志段味古墳群もぜひ行ってみたいです

近所のお庭に咲く蝋梅を塀ごしに楽しんでいるだけなんですけれど、名古屋の南部あたりに蝋梅がきれいに咲いている公園とかってあるんですか?

madamyam 2014/01/22(Wed)20:08:32 編集
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